ゴーレム効果
【成長について】 田坂広志先生は、成長について次のようにおっしゃいました。 ・なぜ、人生において「成長」が大切なのか。 ・それは、人生において「成功」は約束されていないからです。 ・しかし、人生において「成長」は、誰にも約束されている。 さらに成長の定義を・・・ ・できなかったことができるようになる。 ・知らなかったことを知 ・見えなかったものが見えるようになる の3つだとおっしゃいました。 非常に分かりやすい。 このようにわかりやすく表現できる人になりたいものだと思います。 【視野・視座・視点】 さて、この「見えなかったものが見えるようになる」についてです。 見える世界が違ってくるということですよね。 私は・・・ ・視座が高くなること ・視点が豊かになること ・視野が広がること だと考えています。 似ているようで違う3つの言葉の意味を確認しておきましょう。 視座とは、「どこから見るか」 同じ事実を眺めていても、どのような立場・役割で眺めるかによって見えるものが違うということです。 視点とは、「何を見るか」 同じ状況の中にいても、視座(立場・役割
座右の銘
「座右の銘は何ですか?」という質問への答えは、ずっとこうです。 『誰でも可能性を秘めている』『誰にでも花開くのを待っている才能が必ずある』 人と向き合う時にも、自分自身を考える時にもこの言葉を念頭に置きます。 【恩師の言葉】 40年も前の話です。 リクルートに入社してすぐに、多くの年上のアルバイトのメンバーを束ねるリーダー的立場に立たされました。 私が仕事の指示を出し、回していかなければいけないわけですが、何しろ入ったばかりの新入社員ですから、皆さんに思うように動いてもらえません。 このような無茶ぶり的配置は、リクルートではごく当たり前でした。 失敗ばかりが続き、にっちもさっちも行かず休みがちな数ヶ月を過ごしていました。 当時の課長のO氏に会議室に呼ばれました。 「お前、辞めようとしているだろう?」 図星でした。 「これは大変な会社に入ってしまった。自分のいるところではない」 と、日々逃げ出すことばかり考えていたのです。 課長は、続けてこう言います。 「とにかく辞めることはやめろ。人事部がお前の才能と可能性を見い出して採用しているんだ。今、自分で
組織の活性化で大切なこと
【率直な対話】 よく聞かれるんですね。 「組織の活性化に向けて、一番心掛けるべきことを一つだけ上げるとしたらなんですか?」と。 これが実に難しい質問なんですよね。 たった一つのことをやるだけで、組織が活性化できるならこんな楽なことはないわけで。 実際はとても複雑系です。 でもそう答えたんでは身も蓋もないわけですから、一生懸命考えた後にお答えするわけですが。 「率直な対話ですかね」 この答えがあまり受けがよくございません。 皆さん、もっとすごい画期的な答えを期待されているんですね。 しかしながら、長くこの仕事(組織変革のコンサルタント)をしてきまして、結局のところ組織の中のメンバー同士が、率直な対話ができるのか、そうでないのかが最も成否を分けることなんだと実感しています。 私は「二面性との闘い」という言い方もしているのですが。 上司の方針に納得していないのに、面従腹背で渋々従っていたり。 本当は、仲間に言いたいことがあるのに腹に抱えて、当たり障りのないコミュニケーションに終始していたり。 上司の追及に対して、やってもいないのにやっているフリをしたり