

集団のダークサイド
いわゆる「コロナ禍」から抜け出せないまま1年以上が絶ちましたが、感染収束の「切り札」と言われるワクチン接種がいよいよ始まり、期待が大きくなっています。
遅れが懸念されているようですが、順調にいくように祈るばかりです。 このコロナ禍を通して、私たちは苦悩もしましたが、一方では色々なことに気がつき、再認識もしたと思います。 人と組織の問題を取り扱ってきた私の立場では、集団のダークサイドを再認識させられたことが大きいように思います。 ダークサイドというのは、何事にもメリットとデメリットの両面があるわけですが、集団というもののデメリットのことを言います。 言うまでもなく、人間は一人ひとりはとても弱い生き物であり、家族→集落→国という集団が力を持ってきた歴史があります。途中から「生産活動を集団でする「企業」というものが生まれ、独特の組織論も展開されてきました。 集まることによって生まれたポジティブな力を「組織力」と言いますが、人が集まることによるデメリットもあるということですね。
思い浮かぶ言葉は「集団圧力」「集団浅慮」「集団凝集性」の3つです。 今

部下に寄り添う「型」
「部下に寄り添う」という言葉を管理職の皆さんは簡単に使います。 しかしながら、それを具体的にきちんとできている人は、とても少ないのではないかと思います。 傾聴力という、コミュニケーションの基本を大事にしようと、聞いているだけだったり・・・。 一緒に「漠然と」悩んであげるだけだったり・・・。 このこと(聞いてあげる、共に悩んであげる)に意味はないとは言いませんが、寄り添うことの「型」を身に着けたら、もっとうまくいくと思うんですね。 目標達成に向けて順調にいっていない部下の多くは「負け癖」がついて、抜け出せなくなっている人が多いんですね。ぶつかってしまった壁を前に途方に暮れている状態なのかもしれません。 こういう場合の寄り添い方は「成功体験を経験させる」ということが必要です。 型はスリーステップです。 【部下に寄り添う3ステップ】 1.どういう目標なのかを一緒に認識する 目標の難易度を認識しておくことが重要ですね。 その目標の達成のために、本人にはどういうことができて、どういうことがやろうと思っても難しいのか。 どのくらいの努力をすれば達成できそうか

人事部長をやり直せるとしたら
23年前に独立起業しましたが、この23年間は本当に山あり谷ありでした。 正直に言いますが、何度か古巣の仕事を懐かしく思い起こすこともありました。 もちろん前に進むしかないわけですが、コンサルタントとして多くの企業様と経験を積む中で「今だったら(人事部長の仕事を)もっとうまくやれたのに」と思うことが多々ありました。 【人事部に異動して決めたこと】 総務部次長だった30歳の時に人事部へ異動の発令が出たんですが、最も困惑した異動でした。 何しろ会社を下支えし、イベント等で活性化する総務部の仕事が大好きで、天職だと思っていましたから。 採用したり教育したり、配置したり、人に関わる仕事に自分が関わるイメージはゼロでした。 人事部次長でしたが、上司は役員さんでしたので実質人事部長でした。 (1年後に人事部長) やるからには嫌々ではなく自分らしい仕事をしようと思いまして、3つのことを決めました。 1.社員を徹底的に知ること 2.サラリーマンにはならないこと 3.外との接点を増やすこと 【社員を知るということ】 最初の3ヶ月で取り組んだことは、とにもかくにも社員