独立して一番よかったこと
長いことブログ休みました。
再開します。
【20年を過ぎました】
株式会社GOOD and MOREに社名変更して1年半が経ちました。
まだ「マングローブ」と言ってしまいます。
何しろ20年ですから。
通算すると21年、自分でもよく頑張ったと思い、昨年の12月にパーティーをしました。
独立起業して20周年のついでに、人生60周年という区切りも重なって、とてもめでたい嬉しいパーティーとなりました。
たくさんの先輩や、古くからのお取引先や仲間たちが集ってくださり、こみ上げるものがありました。
20年経ちまして、よく言われます。
「20年の継続は立派ですね」
立派だとは思いませんが、山あり谷ありよく乗り越えてきたものだとは思います。
こうも聞かれますね。
「独立して一番よかったことは何ですか?」
これはとても答えに困る質問ですね。
よかったことはたくさんありますから。
【一番よかったこと】
20年を機会に今一度振り返ってみたのですが、独立起業して一番よかったことは、「自分の成長スピードが上がった」ことと決定しました。
他にも上司がいなくなり、自由度が上がった。収入が増えた。顧客ダイレクトでやりがいが大きくなった、等、色々ありますが、仕事を中心にした色々な取り組みや体験を通じて、サラリーマン時代とは数段違うスピードと深さで成長した実感があります。
職業人としてはもちろん、人間的にもです。
知らなかったことを知ることができ、できなかったことができるようになり、見えなかったことが見えるようになるスピードは恐らく、サラリーマンの時よりも格段に速いのではないかと感じています。同じ経験をしても自分のモノにする割合がとても高い。
この歳をして「成長」という言葉を使うのは恥ずかしいような気もしますが、
【成長の理由】
その理由も考えてみました。
これは、明快で、すべてのことに「自律的に」取り組んて来たことに尽きるように思います。
自分の会社をどのようにするか?
具体的にどうような事業に取り組むのか?
具体的な目の前のプロジェクトにどのように取り組んでいくのか。
全ては自分次第です。
全ては自分で考えて、自分で決めて、自分で成功し自分で失敗し、それらを自分の血とし肉とする。
そういうことでしか、本当の成長はないのではないかと感じます。
【自走型組織のススメ】
「全ては自分で考えて、自分で決めて、自分で成功し自分で失敗し、それらを自分の血とし肉とする」と書きましたが、これって一言で言うと「経営する」ってことだと思うんですね。
経営とは何かと考えてみると、複雑なことや細かいことはいろいろあるんですが、よけいなことを全てそぎ落としてシンプルに言うと「意思を持って計画し実行する」ということなんだと思うんですね。
そのように考えていきますと、社員に大きく成長してもらう方法は「全員に経営してもらう(意思を持って計画し実行してもらう)」ことなんではないかと思うようになりました。
じゃあ、成長したい人は皆独立したらいいじゃないか、ということになるんですが、ことはそう簡単ではないわけですね。
独立起業にはそういういいところもありますが、何しろやたらとリスクもあるわけですから。
リスクの内容を細かく上げていくとキリがないのですが、一言で言うと「うかうかしていると(気を許していると)簡単につぶれるのが会社」ということですね。
ですから、社員の皆に、会社の中にいながらにして「皆で経営する」ということが実現できればいいと思うんですね。
たいていの会社が事業部や、部などで役割分担して成り立っていると思うのですが、それらに対してトップダウンで指令していくのではなくて、それぞれで「経営してもらう」仕組みにしていくことが必要だと思うんですよ。
部門のメンバーの何班かに分けて、「部門運営委員会」のような形で、持ち回りで目の前の仕事をするだけではなくて、部門の「経営」に関わるようにしたらいいと思うんです。
【部門の運営でメンバーにやってほしい8つのこと】
1.部門ビジョンを自分たちでデザインする
2.部門業績管理を経理任せにせず自分たちでする
3.自分達で部門の3C分析をする
4.職場での問題解決を自分たちでする(手に負えないことだけ上に頼る)
5.他部門との連携の仕方を自分たちで考える
6.経費消費や休暇許可など簡単なことは自分たちの共有で決裁する
7.会議の在り方を創造的にするように自分たちで考える
8.会社の研修制度に頼らず、自分たちが相互に教え合う仕組みを作る
(お互いが成長エンジンになる)
これらのことを持ち回りの運営委員が回していくようにするのは、相当大変なんですが、自分の仕事だけをしている状態に比べると桁違いの成長を遂げると思うんですね。
こういうのは、上に頼らず自分たちで走っていくから「自走型組織」って言うんでしょうね。