幸せ=未来を信じて生きること

2020/08/04

【奇跡の一本松の側に・・】

 

2011年の3月、東日本大震災の津波で、東北地方の海岸線は甚大な被害を被りました。

 

陸前高田の7万本とも言われる松の木が群生していた高田松原も見る影もなく、一本だけ残った「奇跡の一本松」は、あまりにも有名です。

 

当時、その側に地元の高校生の手によるある絵が飾られたことが話題になっていました。

 

 

 

一枚の絵にはこう書かれています。。

 

「幸せって、未来を信じて生きること」

 

 

震災で多くのものを失い、絶望のどん底にいた子どもたちの言葉だけに、ズシンと胸に響きました。

 

コンセプトワークのトレーニング(ひと言で言って何だ?)等で、 「幸せとは?」を何度もお題にしてきたのですが、これ以上シンプルで深い定義に出会ったことはありません。

 

また、組織風土改革の文脈で「社員の幸福感」ということを深く考えていた自分にとって、その点でもとても印象に残っていました。

 

 

 

 

 

【ビジョンと簡単に言うが】


この高校生たちの言葉は、そのまま会社員たちの幸せにもあてはまるのではないかと、社員の「幸せ」ということに思いをめぐらせてきました。

 

 

今の会社に所属していて、未来を信じて生きることができること。

 

今の仕事をしていて、未来を信じて生きることができること。

 

これが一番の幸せということなのだと。

 

 

「果たして、自分は社長として、社員たちを幸せにできているのだろうか」

 

幸せかどうかは、今がいい悪いではなく、未来を信じられることだとしたら・・・。

 

ATD(Association for Talent Development)で、ケネクサ(米国のコンサルティング会社)が毎年定点観測している、エンゲージメント指数調査があります。

 

この調査において、日本は毎年調査国中断トツ最下位だとのこと。

 

 

エンゲージメントを上げる要因としてケネクサは次の3つのことを上げていました。

 

1.目指す未来の姿に対して自信を持って示す経営者

2.部下を尊重し信頼できる上司

3.社員にとっての成長機会、社会善を重んじる組織文化

 

まずもって、自分が目指す未来の姿を自信を持って示すことなしに、社員の幸せはないのだと、経営者は再度決意する必要があるかもしれません。

 

 

そして、幹部や管理職は、「ビジョンは社長の領域」と受身でいないで、積極的に関与するか、はたまた、部下が「未来を信じて生きる」ことができるよう、自分の言葉で明日を語る、ビジョンの語り部になる責任があると考えなくてはならないのでしょう。

 

 

「ビジョン」「ビジョン」とごく当たり前のように気軽に口にしますが、これが、「未来を信じて生きる」ことができるようにするためのもの、「社員を幸せにする」ためのもの、と考えると取り組み方も内容も違ったものになるように思います。

 

 

 

【コロナ禍においてこそ】

 

地球上を覆いつくすように猛威を振るう新型コロナウイルスの勢いは留まるところを知らず、本ブログを書いている時点では、日本全国に第二波が訪れているように感じられます。

 

スピード感への懸念や指摘もありながらも、政府や自治体による経済対策がかなりの規模で行われてきています。

 

 

この時期においては、経営者や経営幹部の「思考停止」が危惧されます。

 

 

何しろライバル企業も含めて、世界的な状況なわけですから「自分のところだけが苦しいわけではない」と、新型コロナウイルスの影響を理由にしていれば、しばらくは経営の悪化を誤魔化してもいけるわけです。

 

 

これまでの経験で言えば、間違いなく危機の時こそ経営手腕が問われます。

 

このような場合には、

 

1.「この状態が当面は当たり前の状態だ」と仮定して、打ち手を迅速に打ち出すこと

2.社員に現状認識と、やろうとしている打ち手の考え方と意味を説明すること

3.乗り切った後の展望を語ること

 

が重要であると思います。

 

とりわけ、必要なことは3.の今後の展望ではないでしょうか。

 

これまでに誰も経験したことのないレベルの、先の読めない危機なわけですから、根拠などは無くてもまったくかまわないわけです。

 

大事なことは、リーダーである社長が、「冷静沈着」にして「乗り切るためのエネルギー」と、「明日への熱意」をまったく失っていないことを示すこと。

 

そして、しぶとくしなやかにこの危機を乗り切ったその先に待っている明日の姿を示すこと。

 

 

「何言ってるんだ、今はこの状況を乗り切ることで精一杯だ」という気持ちもわかるのですが、そんな状況であっても、社員たちに「未来を信じて生きることができる」ようにしてあげられるかどうかが、経営者の評価の分かれ目ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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